
1.介護業界の採用事情|他業界との大きな違い
一般企業では「3年以内の退職=忍耐力不足」と見られることもありますが、介護業界では事情が異なります。
● 数字で見る介護業界の現実
- 介護職の離職率:約14.6%(全産業平均より高い)
- 1施設あたりの平均人員不足:2〜3名
- 採用担当者の約7割が「経験値」を重視
この背景から、採用側は
👉「なぜ辞めたか」
👉「何を学んだか」
👉「次は長く働けそうか」
を重視します。
つまり、**転職回数は“マイナス要素”ではなく“説明すべき材料”**なのです。
2.転職回数が多くても評価される人の共通点
採用されやすい人には、ある共通した特徴があります。
評価される人の3つのポイント
- 退職理由に一貫性がある
例:夜勤負担 → 日勤中心 → デイサービス志望 など - 各職場で得た経験を言語化できる
・入浴介助を1日平均15名担当
・認知症利用者30名規模のフロアを経験 - 「次はどう働きたいか」が明確
→ 施設側は定着のイメージがしやすい
転職回数が5回以上でも、経験を整理して話せる人は即戦力として高評価されるケースは珍しくありません。
3.面接で逆効果になるNGな考え方・伝え方
一方で、同じ転職回数でも評価を下げてしまうケースもあります。
よくあるNG例
- 「人間関係がどこも悪くて…」
- 「残業が多かったので辞めました」
- 「合わなかったので辞めました」
これらは事実であっても、
**“環境のせいにしている印象”**を与えやすい表現です。
改善ポイント
× 不満をそのまま話す
○ 「自分はどういう職場が合うかを学んだ」と変換
👉 採用担当者が見ているのは、問題への向き合い方です。
4.転職回数を“強み”に変える考え方と例文
転職回数が多い人ほど、実は引き出しが多いという強みがあります。
強みに変える視点
- 特養・老健・デイなど複数施設を経験
- 利用者層(要介護1〜5)への対応力
- 職場ごとのルール・やり方への適応力
面接で使える例文
「これまで4施設を経験し、それぞれ異なる介護方針に触れました。
その中で、利用者様との関係性を重視する支援が自分に合っていると実感し、御施設を志望しました。」
このように話せると、
**「経験を活かせる人」「長く働くイメージができる人」**として評価されます。
5.転職回数が多い人こそ意識したい職場選びの軸
最後に、転職を繰り返さないために重要なポイントを整理します。
定着しやすい職場を見極めるチェック項目
- 平均勤続年数:5年以上あるか
- 1年以内離職率:20%以下
- 研修制度の有無(月1回以上が理想)
- 夜勤回数:月4〜5回以内
転職回数が多い人ほど、**「条件」より「価値観の一致」**を重視することが、次の転職成功につながります。
まとめ|転職回数より「どう語れるか」が未来を決める
介護業界では、転職回数が多いこと自体は致命的ではありません。
重要なのは、
- 経験をどう整理しているか
- 次に何を目指しているか
- 同じ理由で辞め続けていないか
この3点です。
転職回数に引け目を感じる必要はありません。
あなたの経験は、必ずどこかの現場で求められています。
