
居室構造の違い|個室中心か多床室か
最大の違いは居室のつくりです。
■ユニット型
- 原則全室個室
- 1ユニット:約10人前後
- リビングを中心に生活する家庭的環境
利用者一人ひとりの生活リズムを尊重しやすく、プライバシーが確保されます。
自宅に近い環境を重視した設計が特徴です。
■従来型
- 4人部屋などの多床室が中心
- 大人数での集団生活
- 病院に近いレイアウト
効率的な見守りが可能で、職員1人で複数の利用者を同時にケアしやすい環境です。
👉 転職者視点のポイント
ユニット型=個別ケア重視
従来型=集団ケア中心
働き方の方向性が大きく変わります。
介護体制の違い|少人数ケアと集団ケア
施設の構造は介護方法にも影響します。
■ユニット型
- 1ユニット約10名に対し職員配置
- 「なじみの関係」を重視
- 利用者の生活習慣に合わせた支援
例えば、起床時間や食事時間も個別対応.field
利用者との距離が近く、関係構築にやりがいを感じやすい環境です。
■従来型
- フロア単位で20〜50名程度を対応
- スケジュールに沿ったケア
- 業務の効率性が高い
短時間で多くの介助経験を積めるため、身体介護スキルを身につけやすい傾向があります。
👉 初心者向け視点
- 人と深く関わりたい → ユニット型
- 介助経験を多く積みたい → 従来型
費用の違い|利用者負担にも差がある
施設の構造は利用料金にも影響します。
■ユニット型
- 個室のため費用はやや高め
- 月額目安:12万〜18万円程度
- 居住費が高い傾向
■従来型
- 多床室のため費用を抑えられる
- 月額目安:8万〜13万円程度
費用差があるため、入所希望者の層や家族のニーズにも違いが生まれます。
職員としては、利用者背景の違いを理解することも重要です。
働き方の違い|業務負担と求められるスキル
転職を考える人にとって重要なのが「働きやすさ」です。
■ユニット型の特徴
- 生活支援が中心(調理・洗濯など)
- 観察力・コミュニケーション力が重要
- 業務の幅が広い
家庭に近い環境のため、介護+生活支援の役割を担います。
■従来型の特徴
- 身体介護中心(入浴・排泄・移乗など)
- スピードと正確性が求められる
- 業務が分業化されやすい
忙しい反面、業務内容が明確で覚えやすい特徴があります。
👉 離職率の傾向(目安)
- ユニット型:人間関係の影響を受けやすい
- 従来型:業務量の多さが負担になりやすい
自分の適性に合う環境選びが重要です。
国が推進する「ユニットケア」の背景
日本では高齢化が進み、2025年には65歳以上が約**3,600万人(人口の約30%)**に達すると予測されています。
そのため、国は「個別ケア」を重視するユニット型施設の整備を推進しています。
理由は以下の通りです。
- 認知症ケアに適している
- 生活の質(QOL)向上につながる
- 自宅に近い環境を提供できる
ただし、すべての施設がユニット型になるわけではなく、効率性の高い従来型も依然として重要な役割を担っています。
まとめ|転職前に「ケアの考え方」を知ることが重要
ユニット型と従来型の違いは、単なる施設の構造ではなく「介護の価値観の違い」ともいえます。
- ユニット型 → 個別ケア・家庭的環境・関係重視
- 従来型 → 効率性・集団ケア・身体介護中心
介護職への転職を成功させるには、給与や条件だけでなく、自分がどのような介護をしたいかを考えることが重要です。
施設の特徴を理解したうえで職場を選ぶことで、長く働ける環境に出会いやすくなるでしょう。
