
- 1.介護業界は本当に人手不足?数字で見るリアルな現状
- 2.資格なしでOKの仕事が豊富
- 3.実際の働き方ってどう? 一日の流れを覗いてみる
- 4.気になる給与・キャリアアップ事情
- 5.未経験者が不安をゼロにするための準備ポイント
1.介護業界は本当に人手不足?数字で見るリアルな現状
介護職の求人倍率は、近年 3.0倍前後 を推移しています。
これは一般職種の平均(約1.3倍)の 2倍以上 とされ、求職者にとっては「選べる業界」であることの象徴です。
また、介護職員は全国で 約220万人 ですが、高齢化が進む中、2030年には 約30万人以上の人材不足 が予測されています。
つまり、「未経験でも歓迎」「研修制度がしっかり」の求人が多く、初心者にこそチャンスの大きな分野なのです。
2.資格なしでOKの仕事が豊富
「資格がないと働けない」というイメージがありますが、実は介護の仕事の多くは無資格からスタート可能です。
たとえば…
- 食事の配膳
- 入浴介助のサポート
- 施設内の見守り
- レクリエーションの準備
など、基礎的な業務は現場で学べるものが中心です。
さらに、最初のステップとなる 「介護職員初任者研修」 は最短 1か月(約130時間)で取得可能。
費用も地域によっては 5万円前後 と比較的取り組みやすいレベルです。
未経験から「学びながら働く」ことがスタンダードになりつつあります。
3.実際の働き方ってどう? 一日の流れを覗いてみる
介護の仕事は施設ごとに変わりますが、ここでは特別養護老人ホームの一例を紹介します。
7:00〜/起床・整容のサポート
入所者の起床を手伝い、顔洗いや歯磨きの補助を行います。
10:00〜/レクリエーション
体操・ゲーム・制作などを実施。
レクは「会話を楽しむ仕事」と言われるほどコミュニケーションが中心。
12:00〜/食事介助
嚥下の状態にあわせた食事の提供・見守り。
15:00〜/入浴介助
1人あたり約15分を目安に、安全第一で実施。
17:00〜/記録・申し送り
利用者の体調や様子を共有し、1日を締めくくります。
身体を使う場面はありますが、チームで仕事を進めるため一人に負担が集中しづらい体制が整っています。
4.気になる給与・キャリアアップ事情
介護業界の平均月収は 約28万円(介護職員等処遇改善加算を含む)。
さらに資格を取得すると給与は大きく上がる傾向があります。
- 初任者研修:月収+1万〜2万円
- 実務者研修:月収+1.5万〜3万円
- 介護福祉士:月収+3万〜5万円
また、最短 3年の実務経験で国家資格「介護福祉士」を受験でき、管理職への道も開けます。
安定性と将来性が高いのも介護業界の大きな魅力です。
5.未経験者が不安をゼロにするための準備ポイント
介護は「人の生活を支える仕事」だからこそ、不安を抱くのは自然なこと。
以下の3つを押さえるだけでも、入職前の心構えがしっかり整います。
● 1. 見学・体験を申し込む
1回の施設体験で雰囲気が一気にわかり、ミスマッチを防げます。
● 2. 研修制度の有無を確認する
未経験者向けの研修がある職場は、長く働ける可能性が高いです。
● 3. 夜勤の有無や人員体制をチェック
夜勤手当は1回 5,000〜8,000円 と高めですが、向き不向きがあるため事前確認が重要。
まとめ:介護は「未経験スタート」が当たり前の業界
介護の世界は想像よりハードルが低く、
「人の役に立ちたい」「安定した仕事がしたい」という思いがあるだけで大きな一歩になります。
あなたの転職活動が、介護という“未来に必要とされる仕事”と出会うきっかけとなれば幸いです。
不安は知識で解消できます。まずは一歩、小さく動き始めてみませんか?