
「お茶、出されたけど…飲んでいいの?」その悩み、ちゃんと答えます。
介護業界に限らず、転職活動の中で避けて通れない「面接」。
履歴書の内容や志望動機はしっかり準備していても、当日のちょっとしたマナーや立ち振る舞いには自信がない…という方は多いのではないでしょうか?
特に未経験から介護職に挑戦する人にとっては、
「この服装で大丈夫かな?」
「質問されても答え方がわからない」
「そもそもお茶って飲むの?」
といった疑問が尽きませんよね。
この記事では、人にはなかなか聞けない“面接のマナー”に特化して、介護業界での転職面接でよくあるケースやNG行動を実践的なアドバイスとともに解説します。
そもそも、面接でお茶が出てきたら飲んでいいの?
✅ 結論:「ありがとう」と一言添えて、一口だけ飲むのがベスト
面接時にお茶や水が出されることがありますが、「飲んでいいのかな?」と迷う方は多いですよね。
基本的には面接官が席を外していない時に、軽く一口飲む程度であればマナー違反にはなりません。
▷ ポイントは以下の3つ:
- 最初に「ありがとうございます」と丁寧にお礼を言う
- 面接中にゴクゴク飲むのはNG
- 終わった後に飲み干す必要はない
例えば、暑い季節に冷たい麦茶が出された場合、乾いた喉を潤したい気持ちはわかりますが、面接はあくまで“会話が主役”。
会話を遮ってまで飲むことは避けましょう。
面接の基本マナー:服装・持ち物・挨拶編
① 服装:スーツが基本、清潔感が第一
介護職は現場仕事が多いため、「スーツじゃなくてもいいのかな?」と悩む方もいますが、初回の面接はスーツが無難です。
- 男性:ダークカラーのスーツ、白シャツ、ネクタイ着用
- 女性:スーツまたはジャケット+スカートorパンツ。ナチュラルメイク推奨
✅ ポイント:介護現場は“清潔感”が重視されます。服装もその評価材料になります。
② 持ち物:ファイルで印象UP
面接に必要な持ち物は以下の通り:
持ち物 | 備考 |
---|---|
履歴書 | 忘れたら即アウト!封筒に入れて清潔に |
職務経歴書(任意) | 社会人経験がある人は用意しておくと好印象 |
資格証のコピー | 初任者研修など取得済みなら持参 |
メモ帳とペン | メモを取る姿勢が好印象に |
✅ A4サイズが入るビジネス用ファイルで、書類が折れないように整えておくのも、好印象を与えるコツです。
③ 挨拶・入室時の流れ
- ドアをノック(3回)
- 「どうぞ」と言われたら、ドアを開けて「失礼いたします」
- 入室後、ドアを閉めてから面接官に向かってお辞儀(約30度)
- 「○○と申します。本日はよろしくお願いいたします」と自己紹介
- 椅子の横に立ち、「どうぞおかけください」と言われてから着席
▶ この流れを練習しておくだけで、緊張が半減します。
面接中によくある質問と対策例
✅ Q1:なぜ介護業界を志望したのですか?
NG例:
「これから需要があると思ったので…」
→それも事実ですが、志望動機としては弱めです。
OK例:
「家族の介護経験を通じて、人の支えになる仕事にやりがいを感じました。未経験ですが、初任者研修を受講中で、基本的な知識を身につけている最中です。」
→「やる気」と「学ぶ姿勢」が伝わると評価されやすいです。
✅ Q2:体力や夜勤に自信はありますか?
介護職は体力が必要な場面も多く、実際に求人の73.8%で“夜勤あり”の勤務体系となっています(※令和5年 介護労働実態調査より)。
回答のポイント:
- 不安があるなら正直に伝えつつ、前向きな言葉を添える
例文:
「体力面ではまだ不安もありますが、生活リズムを整える努力をしています。最初は日勤からスタートさせていただければありがたいです。」
✅ Q3:人と関わる上で大切にしていることは?
介護職は「人と人との関わり」がすべてです。
例文:
「相手の立場に立って考えることを大切にしています。特に高齢者の方には、丁寧な言葉遣いや声かけを意識しています。」
面接後のマナー
面接後のマナーも見られています
面接が終わったからといって、気を抜いてはいけません。
✅ 面接終了後の流れ:
- 「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました」とお礼
- ドアを出る前にお辞儀
- 建物の外に出るまで気を抜かない(意外と見られています)
✅ お礼メールは必要?
強制ではありませんが、面接後24時間以内に簡単なお礼メールを送ると好印象です。
例文:
本日はお忙しい中、面接の機会をいただき誠にありがとうございました。貴施設の雰囲気にとても惹かれ、ぜひ一員として貢献したいと強く感じました。どうぞよろしくお願いいたします。
まとめ:マナーは“できて当たり前”より、“気持ちを伝える手段”
面接のマナーと聞くと「正解を守らなきゃ」と構えてしまいがちですが、本質は「相手への敬意を示すこと」です。
出されたお茶を一口飲むのも、お辞儀を丁寧にするのも、すべては「あなたに会えてうれしいです」という気持ちの表現。
介護の現場でも同じ。マナー=思いやりです。